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伝統構法とは

柱と梁を使って家を建てると造り方を『木造軸組構法』と呼びます。
一般的にそれらの軸組には、斜めに筋交いが取り付き、それに伴う補強金物類がビスやボルトで取り付けられます。また、最近では筋交いに代わり構造用合板などの面材類で壁量を確保して、固い建物になっています。
現在多く見られるこのような造り方を『在来構法』と呼んでいます。
今では、それらの骨組みはすべてが自動で機械加工されていると言われ、家づくりが工業化がされています。
一方、壁量に頼らずに構造架構としての『木組み』そのもので家を丈夫に建てようと昔から大工は研鑽してきました。
そのためには、木の特徴を引き出し、大きな木を力強く組み合せることで、粘りある耐力を生み出せる工夫をしています。
こういった造り方を『伝統構法』と考えています。
木の特徴を引き出すには、一本一本に手で触れて年輪や木肌、木目の向きなどを見極め、使う場所に応じた選定をする必要があります。
ヒノキやスギといっても、一本一本まったく違った顔をしています。人の顔がそれぞれ違い、性質も違うのに似ています。木を見ればいずれ捻れたり、曲がったり、あるいは反ったりすることが分かります。それらを見極め、それらに応じた墨付けと刻みを行うことが大工の役割だと考えています。
それら一本一本が力を合わせて丈夫な木組みの家となります。

伝統構法の特徴

在来構法では、ボルトやナットに頼ることから、一時的に締め付けることはできても、本来、木の持っている力を活かした全体で引き寄せるという形になっていません。
建物ができた後でも鉄は動きませんが、木は動いていますから、木と木の関係を理解した造り方が木造の家づくりでは必要になります。
伝統構法では『足固め』や『貫』『長ほぞ』『込み栓』などにより『材』や『架構』そのものが十分な力を発揮してくれるような仕掛けに墨付けし、刻み加工されています。
太い木を使うのも継手や仕口をしっかり造るために必要となります。
地震や風に対して建物が柔らかくしなやかに、しかも粘り強く対抗していくように工夫されています。
この違いは、実際に現物を見ていただき、ご確認いただければご理解いただけると思います。